医療機器大手のテルモ(本社:東京都渋谷区)は、米国ファイザー製ワクチン1瓶から7回接種できる注射器を開発した。3月末から甲府工場(所在地:山梨県・昭和町)で生産を始める。2021年度に2,000万本製造する見込み。2022年度は設備を増強して生産量を増やすという。厚生労働省が3月5日に製造販売を承認した。
ファイザー製のワクチンは、国内で使う通常注射器では1瓶から5回しか接種できず、6回打てる特殊な注射器も不足している。ファイザー製ワクチンは針を垂直に深く刺す、筋肉注射が必要。テルモは2021年2月下旬に開発を始め、針の長さを13ミリから16ミリに伸ばして、筋肉まで確実に到達できるようにした。