20年自殺者2万1,081人で11年ぶり増加 女性は2年ぶり増加

厚生労働省が3月16日発表した国内の2020年自殺者数(確定値)は、前年比912人増の2万1,081人だった。リーマン・ショック直後の2009年以来、11年ぶりに増加に転じた。新型コロナウイルスの感染拡大による家庭環境や学校など教育環境の変化などが影響したとみられる。
性別では男性が1万4,055人(前年比23人減)で11年連続減少したが、女性は7,026人(同935人増)と2年ぶりに増加した。
警察庁の自殺統計を厚生労働省がまとめた。年間自殺者数は1997年までは2万人台で推移し、1998年以降は14年連続で3万人超が続いた。2003年には最多の3万4,427人に達したが、2012年以降は3万人を下回っている。