ASEAN主要6カ国の20年外客・旅行者数7~8割減少

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、ASEAN主要6カ国の2020年の外国人入国・旅行者数は、前年比で軒並み7~8割台の大幅な減少となった。最も減少幅が大きかったのはシンガポールの85.7%で、以下、フィリピン84.0%、マレーシア83.4%、タイ83.2%それぞれ減少した。これは各国政府が新型コロナウイルス対策として2020年3~4月に導入した入国制限や国内感染対策として実施した活動・外出制限などの影響によるもの。
こうした外国人入国・旅行者数の大幅な落ち込みにより、各国とも観光収入が大幅に減少し、観光関連産業における雇用などにも悪影響を及ぼしている。例えばマレーシア政府観光局の発表によると、同国では2020年の外国人観光収入は前年比85.3%減の126億9,000万リンギ(約3,426億円)にとどまっている。