日本の大企業・製造業景況感 1年半ぶりコロナ前水準に回復

日銀が4月1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業・製造業で2020年12月の前回調査から15ポイント改善し、プラス5だった。プラスになるのは2019年9月以来1年半ぶりで、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を回復した。改善は3四半期連続。大企業・非製造業は4ポイント改善のマイナス1だった。しゅくはく・飲食業などのサービス業は苦境が続き、業況は二極化の傾向が強まっている。
大企業・製造業の改善が目立ち、海外経済の回復を背景に16業種中13業種に上った。「自動車」は23ポイント改善しプラス10と、1年半ぶりにプラスとなった。「非鉄金属」は24ポイント改善のプラス15、「生産用機械」も29ポイント改善のプラス8となった。