異色のインドネシア大の環境大学ランキング
大学の国際競争力を知るために、国際大学ランキングに関心が集まっているが、インドネシア大学の環境大学ランキング、グリーンメトリック(GM)は、異色の大学ランキングとして注目されている。GMは、環境持続性への努力に関する基礎的な指標を組み合わせてつくる総合ランキングだ。国際的に幅広い影響力がある英国のタイムズ・ハイヤー・エデュケーションや、中国の上海交通大学などが行っている多面的な指標を組み合わせた総合ランキングとは、明らかに一線を画したものだ。
GMの評価指標は①基盤(15%)②エネルギー・気候変動(21%)③廃棄(18%)④水(10%)⑤輸送(18%)⑥教育(18%)-の6項目にそれぞれ重み付けをしている。基盤ではオープンスペースの割合やキャンパスの森や緑で覆われた割合などが示され、エネルギー・気候変動では温暖化ガス排出の削減も評価対象。輸送では車両規制や歩道・自転車道の整備などがチェックされる。これなら先進国の有名大学でなくても、ランク入りは可能だ。一般に途上国の大学の方がエネルギー消費量が少ないため、GMは途上国の大学も参加しやすいランキングというわけだ。