日本の20年度輸出入額 コロナ禍でリーマS以来の下げ幅

財務省が4月19日公表した2020年度の貿易統計(速報、通関ベース)によると、コロナ禍により世界経済が低迷した影響で、輸出入額ともにリーマン・ショック後の2009年度以来の下げ幅となった。輸出は前年度比8.4%減の69兆4,873億円、輸入も同11.6%減の68兆1,803億円だった。
国別では米国への輸出は、自動車(16.5%減)や原動機(25.7%減)などの落ち込みで16.5%減、EU向けも輸出入額が減少した。一方、コロナ禍からいち早く回復した中国向け輸出あ非鉄金属やプラスチックなどが大幅に増え、過去最高の15兆8,997億円(9.6%増)となった。この結果、貿易収支は1兆3,070億円で3年ぶりの黒字だった。