コロナ感染症で児童労働が過去20年減少から一転増加へ

国際労働機関(ILO)と国連児童基金(ユニセフ)は6月10日、2020年に世界で5~17歳の子ども1億6,000万人が、国際条約で禁じられている「児童労働」に従事したとの推計を発表した。4年ごとに取りまとめてきた推計で、過去20年間は減少が続いてきたが、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行を受け、増加に転じた。
児童労働に従事したのは世界の5~17歳の約10人に1人に相当し、前回2016年の推計から840万人増か。内訳は男子が9,700万人、女子が6,300万人。全体の半数近くの7,900万人は、安全面に問題があり、健康を害する恐れがある危険な作業に従事したとみれられている。