「党勢拡大」「政権奪還」の間で候補者選びが加熱
インドネシアで2014年7月に行われる大統領選を控え、最大野党、闘争民主党の大統領候補を巡る議論が加熱している。この中心にいるのが周知の通り、ジャカルタ特別州知事のジョコウィ氏。同氏はここまで各種世論調査で、2位以下を大きく引き離して、40%近くの支持率を集めリードしている。これで同党の候補者はジョコウィ氏にほぼ絞られたかといえば、事はそう単純ではない。新参の同知事の擁立に反対する古参党員が多いからだ。世代交代が一気に進むことを警戒し、彼らは大統領選3連敗のメガワティ党首を推しているのだ。
これに対し、実務派・庶民派の知事への支持を呼び掛ける若手党員や支持者らが12月18日、全国に選対連絡所を設置すると発表、21日には支持団体「プロ・ジョコウィ(プロジョ)」を設立した。若手党員や支持者らはメガワティ党首には、ジョコウィ氏を大統領候補に選び、国家指導者の世代交代を率先することで、模範を示してほしい」と呼び掛ける。圧倒的なジョコウィ人気を背景とする「党勢拡大」と、「政権奪還」のテーマをどうバランスさせ考えるのか、同党の候補者選びは今後、一段と過熱化することになりそうだ。