サイの生息数が激減 インドネシア国内に100頭のみ

サイの生息数が激減 インドネシア国内に100頭のみ
 地元メディアによると、インドネシアサイ保護基金(YABI)はこのほど、インドネシア国内におけるサイの生息数が2005年から700頭も減少し、100頭のみとなっている実態を明らかにした。これは、森林破壊が減少に拍車をかけていることに加え、サイの角や皮膚が漢方薬になるため密猟の対象となっているためだ。
 YABIによると、現在インドネシアにおけるサイの生息確認地は西スマトラ州、ジャンビ州、ブンクル州、ランプン州にとどまる。ジャワサイは国内では絶滅しており、世界中で35~45頭しか生息が確認されていない。スマトラサイは現在スマトラ島やマレー半島を中心に、生息数は300頭以下とみられる。カリマンタン島(ボルネオ島)では10月、1990年代に絶滅したとみられたスマトラサイの姿が撮影され話題になった。インドネシア政府は、スマトラサイの生息数を年間3%増加させる目標を掲げている。