5月鉱工業生産3カ月ぶり低下 半導体不足で落ち込み

経済産業省が6月30日発表した5月の鉱工業生産指数速報(2015年=100、季節調整済み)は前月と比べて5.9%低下し、94.1となった。低下は3カ月ぶり。世界的な半導体不足の影響などで自動車を中心に幅広い分野で落ち込み、下げ幅は2020年5月(10.5%低下)以来の大きさとなった。
生産指数は2021年4月に新型コロナ感染拡大前の2020年1月(99.1)を超えて100.0まで回復していたが、再びコロナ前の水準を下回った。こうした状況を踏まえ、基調判断は「生産は持ち直している」を据え置いた。