フィリピン4~6月GDPプラス転換も先行きは不透明

フィリピン統計庁は8月10日、2021年4~6月期の実質国内総生産(GDP)が前年同期比11.8%になったと発表した。前年同期が新型コロナウイルス対策で厳しい行動制限が講じられていただけに、その反動が大きく、6四半期ぶりにプラスに転じた。
ただ、マニラ首都圏などで8月6日からコロナ禍により再び行動制限が実施されており、7~9月期以降の不透明感は強い。したがって、同国経済が早計に4~6月期の延長線上で、回復軌道あるとの判断はできない。