タイ・バンコクで反体制デモ激化 コロナ拡大は失政

タイの首都バンコクで8月10、11日、プラユット首相の辞任などを求める反体制デモが2日連続で行われた。デモ隊と警察が衝突し、警察がゴム弾や催涙ガスを使用して強制排除する一方、デモ隊は警察車両に火を放つなど衝突が激しくなっている。
地元メディアなどによると、10日は未成年者15人を含む48人が、11日は少なくとも13人がそれぞれ逮捕され、デモ隊、警察双方に負傷者が出ている。
プラユット政権の退陣を求める反体制デモは一時下火になっていたが、新型コロナウイルスの新規感染者が増加してきた6月以降再燃。新型コロナの感染拡大は政府の失政によるものと批判し、軍事費や王室関連予算をコロナ対策に回すことや、ワクチン政策の変更などを求めている。