米国の白人人口初の減少 20年国勢調査 アジア系増

米国勢調査局が8月12日に発表した2020年国勢調査によると、米国の白人人口(中南米系のヒスパニックを除く)が、2010年の前回調査に比べ2.6%減少した。米国メディアによると、白人人口の減少は1790年の国勢調査開始以来初めて。ヒスパニックやアジア系などのマイノリティー(少数派)が増加しており、米国社会の多様化が進んでいる。
非ヒスパニックの白人が全人口に占める割合は2010年調査の63.7%から57.8%に下がり、6割を割り込んだ。一方、ヒスパニック人口は23%増加し、全人口の18.7%を占めた。アジア系は35.5%、黒人は5.6%それぞれ増加した。
米国の人口は3億3,144万9,281人で、2010年調査から7.4%増と史上2番目に低い伸び率となった。今回の調査に新型コロナウイルスによる死者数は反映されていない。都市部への人口集中が進み、都市や郊外地域に居住する人の割合が86%に上った。