P&G、ネスレが相次ぎインドネシアで生産拡大へ
米国、欧州の日用品・食料品大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、スイスのネスレがインドネシアで相次ぎ生産を拡大している。2013年、P&Gは1億㌦(約104億円)、ネスレが2億㌦を投じてインドネシアに新工場を建設。しかも両社とも追加投資の方針を打ち出している。地元紙が報じた。
P&Gは昨年、西ジャワ州カラワンに完成させた紙おむつ「パンパース」の第1工場に続き、今後さらに1億㌦の追加投資で同地に第2工場を建設する予定だ。同工場は東南アジア地域で同社最大級の工場となる予定で、17年に稼働開始する。ネスレも昨年、西ジャワ州カラワンに新工場を建設した。同社は現在、インドネシアで4工場が稼働中で、「ネスカフェ」や粉末麦芽飲料「ミロ」などを製造・販売しているが、さらなる追加投資を行う予定だ。
経済の減速懸念が浮上しているインドネシアだが、両社の投資は人口2億4000万人を擁する巨大な消費市場に照準を置き、長期的な視野に立ったもの。したがって、将来的には実を結ぶと期待感を示し、生産拡大方針に変更はないと明言している。