日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、インド統計・計画実施省は8月31日、2021年度第1四半期(4~6月)の実質GDP成長率(2011年度基準)推計値を前年同期比20.1%と発表した。新型コロナウイルス感染の第2波を受けて、一部の企業活動が制限されていたものの、前年同期の全国的なロックダウン措置に比べると経済への影響が限定的となり、大幅なプラスとなった。
需要項目別にみると、個人消費を示す民間消費支出が19.3%、企業の設備投資など投資活動を示す総固定資本形成が55.3%となった。ただ、これらは前年同期の需要がコロナ禍で歴史的な落ち込みをみせたことによる反動が大きい。外需の回復を受けて輸出も39.1%と大きく伸びた一方、輸入はそれを上回る60.2%となった。