台湾 TPPへ加入申請 中国の反発必至 協議は難航か

台湾は9月22日、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)へ加入申請した。ただ、TPPを巡っては中国も先週、加入を申請したばかり。「中国大陸と台湾はともに1つの中国に属する」と主張する中国の反発は必至で、加入に向けた交渉がスムーズに始まるかどうかは疑問だ。すでに中国共産党系メディア「環球時報」電子版は22日夜、台湾の通信社の記事を引用し「かく乱だ」とする見出しで速報を流している。
これに対し日本の茂木敏充外相は「まず台湾の加盟申請を歓迎する」と述べた。外務省幹部も、「台湾はTPP加入にあたって求められるハイレベルな基準を満たすことが期待できるのではないか。日本と共通の価値観を共有するパートナーである台湾が、加入を正式に申請したことを肯定的に受け止めている」と述べている。また日本の政府関係者も「TPPが求める高いレベルの基準を満たすかどうか見極める必要があるが、基準をクリアできるのであれば、日本政府としては歓迎することになるだろう」としている。