米司法省は9月24日、カナダ・バンクーバーの空港で2018年12月、拘束された中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)との間で、司法取引が成立し、同氏の中国帰国を容認することで合意した。これにより、同氏はバンクーバーで即日、釈放された。
米司法省は2019年1月、孟氏とファーウェイを銀行詐欺罪などで起訴。後に保釈され、米国に身柄を送還すべきか判断する審理がカナダの裁判所で続いていた。
米司法省によると、孟氏は米国の制裁対象であるイランとファーウェイの取引を続けるため、金融機関に誤った説明をしたことを認めた。同省は代わりに起訴を猶予し、カナダから米国への引き渡し要請を取り下げる。