知事逮捕でバンテン州の2014年の予算執行が停止に
アトゥット・バンテン州知事が、知事選にからむ憲法裁長官買収事件で、昨年12月に汚職撲滅法違反の容疑で逮捕されたことにより、同州の2014年予算の執行が停止する事態となっている。地元紙が報じた。ラノ・カルノ副知事は汚職撲滅委員会(KPK)に、拘置所での執務を例外的に認めるよう求めている。だが、KPKは拘留中の執務を禁止している。このため、ほかにも13の書類への署名も棚上げになり、予算執行が停止している。
アトゥット知事の署名が引き延ばされれば、州政府が州職員の給与を支払えず、事業への予算も執行できない可能性があり、行政機能が一部凍結する事態に陥る。内務省は刑事事件で起訴されるまでは地方首長の解任手続きはとらない方針。ただ、同知事が起訴されるまではまだ時間がかかるとみられ、同知事が辞任しない限り、この異常事態は当分続きそうだ。