米メルク日本法人 コロナ飲み薬 年内に供給開始目標

米国製薬大手メルクの日本法人MSDは10月7日、開発中の新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」について、2021年中に日本国内への供給開始を目指していることを明らかにした。米国で実用化に必要な緊急使用許可を申請した後、日本の厚生労働省に承認申請する。承認取得後の供給に関して、政府と協議を進めているという。
この飲み薬は、コロナウイルスの増殖に必要な酵素の働きを抑える効果があると見込まれており、臨床試験(治験)では重症化リスクのある軽度から中等症の患者の入院や死亡リスクを約50%減らすことが確認されている。
メルクは2021年末までに1,000万人分を生産する計画で、米国政府とは年内に170万人分を供給する契約を結んでいる。日本にも年内に供給を始める目標を立てており、日本政府と交渉している。