IMF 世界21年成長予測5.9%へ下方修正 コロナで供給制約

国際通貨基金(IMF)は10月12日、改定した2021年の世界経済見通しを発表した。前回7月の予測から実質成長率の見通しを0.1ポイント引き下げ、5.9%へ下方修正した。世界経済の回復は「勢いが弱まった」と指摘。新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の大流行で、自動車関連の部材不足など供給網の目詰まりが広がった。これにより、先進国経済の”足かせ”になっているとした。その結果、全体として成長に下振れリスクがあるとの懸念を表明。高インフレが長引く可能性にも警戒感を示している。
IMFは世界経済の成長率は2022年に4.9%、中期的に3.3%程度に減速するとみている。