インドネシア高速鉄道 費用膨張でジョコ政権対応に苦慮

中国が主導して建設が進むインドネシア高速鉄道の計画を巡り、ジョコ大統領はこのほど国費の投入を可能にする改正大統領令を公布した。当初の両政府の合意ではインドネシア政府に財政負担を一切伴わない触れ込みだった。ところが、中国案の事前の事業調査の甘さが露呈して費用が想定を大きく上回り、総工費は国際入札を競った日本案の4割超高に上っており、方針転換を迫られているという。
ジョコ政権は政府融資も選択肢に入れざるを得なくなっている。同高速鉄道の進捗率は現在79%、開業は2022年末までずれ込む見通し。