マツダは10月15日、社員の定年退職の年齢を2030年度までに現行の60歳から65歳に引き上げる方針を明らかにした。電動化など急変する経営環境に対応するため、経験豊富なシニア世代を活用するのが狙い。管理職を含む全社員が対象で、9月末に通知した。
まず2022年度に定年を61歳とし、以降は2年ごとに1歳ずつ引き上げる。同社には現在、定年後に65歳まで働ける再雇用制度があるが、給与水準が下がるため、士気を保つことが難しいことが課題となっていた。そのため、今回の順次小刻みに、定年を引き上げる措置を取ることになった。