ニプロ 東洋紡と共同でCTAダイアライザの一貫生産工場を新設

ニプロ(本社:大阪市北区)と東洋紡(本社:大阪市北区)は11月5日、共同でニプロの大館第7工場内に、CTA製(セルローストリアセテート)ダイアライザ(人工腎臓)の一貫生産工場を新設すると発表した。世界で需要増が見込まれるダイアライザの増産に対応するため、2024年7月の稼働開始を目指し、生産体制の強化を図る。
ダイアライザは、腎臓の機能低下により慢性腎不全となった患者が、人工透析により血液をろ過し、毒素を取り除くために利用する医療機器。
今回両社が共同で新設する工場では、前工程で東洋紡が原料から製造した中空糸をそのまま後工程でニプロがダイアライザにまで加工、製品化する。両社の生産工程がスムーズに連携する一貫生産体制を構築することで、生産効率の飛躍的な向上が可能という。