第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)は11月13日、合意文書「グラスゴー気候インパクト」を採択した。最大の焦点だった石炭火力発電の利用について、当初の文書案から表現を弱め、「段階的な廃止」から「段階的な削減」に変更した。議長国の英国は、石炭火力の”段階的な廃止”に強くこだわっていた。だが、インドなどの反発が強く、当初案に比べて表現を後退させた。
COP26は10月31日に開幕し、会期は11月12日までの予定だった。しかし交渉が難航し、会期を延長して議論を続けていた。議長国の英国が各国との協議を経て13日朝、新しい合意案を公表し、これを基に各国と交渉していた。
2022年のCOP27はエジプトで、2023年のCOP28はアラブ首長国連邦(UAE)で開くことも固まった。