10/1時点の大卒内定率71.2% 前年比上昇もコロナ前には届かず

厚生労働省と文部科学省は11月19日、2022年春卒業予定の大学生の10月1日時点での就職内定率が71.2%になったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、内定率が大幅に下落した前年同期の69.8%に比べ1.4ポイント上昇した。
内定率を男女別にみると、男子が前年同期比1.9ポイント高い70.7%、女子が同0.8ポイント高い71.7%だった。文系・理系別では文系が2.1ポイント上昇し70.8%、理系が1.9ポイント低下し72.6%だった。
地域別では関東の77.6%が最も高かった。以下、近畿(73.6%)と中部(73.3%)で上昇した一方、北海道・東北(63.9%)や中国・四国(55.4%)、九州(60.0%)はいずれも下がった。
ただ、コロナ前の2019年(76.8%)と比べると5.6%低い水準にとどまり、本格回復にはいま一歩。とはいえ、リーマン・ショック後では4番目に高い水準だった。