調査捕鯨船「日新丸」がクジラ肉でハラール認証取得
日本の調査捕鯨船「日新丸」(8145㌧)が、船内で行うクジラ肉の加工処理について、イスラム教の戒律に沿った食べ物であることを証明する「ハラール認証」を取得した。読売新聞が報じた。調査捕鯨は、国の補助金と前年度に捕獲されたクジラの販売利益で運営されており、マレーシア、インドネシアなど訪日観光客が急増しているイスラム教徒を含め、国内消費のすそ野を広げる狙いがあるという。
ハラール認証取得には、「豚肉やアルコールを含まない」など細かい規定を満たす必要があり、時間がかかるとされている。日新丸を所有する共同船舶(東京都)によると、同船が広島県尾道市に係留中の昨年11月13日、認証機関が船内で加工処理の過程を確認。手の消毒で使っていたアルコールがイスラム法上認められないと指摘を受け、次亜塩素酸ナトリウムに変更し、同24日に認証されたとしている。