米国政府はは12月6日、2022年2月の北京冬季五輪に選手団以外の外交使節団を派遣しない「外交的ボイコット」を行うことを発表した。米政府が懸念する新疆ウイグル自治区などでの中国の人権弾圧に抗議するのが狙い。サキ報道官が発表した。選手は通常通り参加するという。
バイデン政権は日本や欧州などの同盟国・友好国に同調を求めず、各国が個別に判断すべきだとの立場を取っている。このため、国際社会がどこまで追随するかが焦点になる。
過去の五輪では、東西冷戦時代の1980年に米国や日本など一部の西側諸国が、この前年にあった旧ソ連のアフガニスタン侵攻を批判し、モスクワ夏季五輪に選手団も派遣しない全面的なボイコットに発展した例がある。