中外製薬 コロナ飲み薬の開発断念 親会社ロシュの撤退受け

中外製薬(本社:東京都中央区)は12月16日、軽症から中等症の新型コロナウイルス患者を対象とする飲み薬候補の国内開発を中止すると発表した。厚生労働省への申請も断念する。
開発中止を決めたのは飲み薬候補の「AT527(開発番号)」。米バイオ企業アテア・ファーマシューティカルズと中外製薬の親会社のスイス・ロシュが共同開発していたが、臨床試験(治験)で有効性が示せず、両社は11月、提携を解消すると発表していた。
中外製薬は国内で開発を続けることもできたが、検討の結果、中止を決めた。厚生労働省はAT527の開発に関し、中外製薬に4億5800万円の補助を決めていたが、申請断念により一部返金を求める。