慶応大 脊髄損傷にiPS細胞移植 世界初の臨床研究実施

慶応大は1月14日、iPS細胞から変化させた神経のもとになる細胞を脊髄損傷の患者に移植する臨床研究の1例目を2021年12月に実施したと発表した。iPS細胞を使った脊髄損傷の治療は世界初。患者の経過は、極めて順調という。今後はリハビリをしながら、1年かけて安全性や運動機能の改善状況を調べる。
臨床研究では、スポーツ中のけがや交通事故で運動機能や感覚を失った負傷後2~4週の患者計4人に、iPS細胞からつくった神経のもとになる細胞を損傷部位に注射で移植する計画。