警察庁のまとめによると、2021年に全国の警察が検挙したサイバー犯罪は前年比24.3%増の1万2,275件(暫定値)となり、過去最多となった。暗号資産(仮想通貨)に絡んだ詐欺事件などが増えた。検挙数が年間で1万件を超えたのは初めて。インターネットを介した詐欺事件が件数を押し上げた。
政府は1月28日、対策強化を目的とした警察法改正案を閣議決定。警察庁の組織や職務の規定を見直し、捜査指導やコンピュータウイルス解析などを担う「サイバー警察局」を新設。国際捜査への積極参加で、深刻化する海外からのサイバー攻撃の摘発にあたりたい考え。