中国で春節(旧正月)に伴う大型連休が1月31日始まった。例年は大規模な人の移動で関連消費が盛り上がる年間最大級の商戦期。加えて本来なら今年は北京冬季五輪による特需も重なるはずだった。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大で、”ゼロコロナ”を掲げる中国政府の指示のもと厳しい統制態勢が敷かれ、五輪会場周辺ではそんな遊興ムードは全くといっていいほどうかがえない。
コロナ対策では国の威信にかけて、全土でもコロナ警戒のもと、人の移動制限や、遠出を控え目にし休暇を過ごすよう呼び掛けるケースが多くみられる。これにより、今年は実家に帰省するのを見送る人が多く、春節の旅客数は例年の半分以下になる見通し。個人消費の停滞に一段と拍車がかかりそうだ。