国際エネルギー機関(IEA)は3月8日、2021年の二酸化炭素(CO2)の排出量が前年比6%増の363億トンとなり、過去最高になったと発表した。新型コロナウイルス禍からの景気回復に伴い、CO2を多く排出する石炭の消費が急増したとしている。中でも中国の近年の増加が突出している。
地域別では、ほとんどの地域で排出量が増えた。ブラジル、インドはそれぞれ10%以上増えたほか、米国、欧州連合(EU)も7%程度増えた。日本の増加は1%未満だった。中国は前年比では5%増だが同国は主要国ではほぼ唯一2020年も前年比で増加を記録。2020、2021年の2年間で7億5,000万トン増えている。