ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、ロシア人たちが陸路で隣国フィンランドへ次々と出国している。欧米各国がロシアからの航空便の受け入れを停止していることから、陸路で移動しているもの。
フィンランドの首都ヘルシンキの中央駅には、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクからの長距離列車「アレグロ号」が、1日2回到着する。この路線を運営する鉄道会社では、3月に入ってからロシア人の利用客が大幅に増え、定員およそ350人の列車はほぼ満席の状況が続いているという。このため、今後列車を増便する計画だとしている。
ロシア人の鉄道を利用した出国が増えている点について、「今後出国が難しくなったり、不可能になったりするリスクがあるので、出国を早めた」とする人や、ロシア国内で「様々なデジタルサービスが停止し、銀行のカードも使えなくなった。インターンネットがつながらなくなると仕事もできなくなるので、出国することにした」などの声が聞かれた。