国連総会は4月7日、緊急特別会合で国連人権理事会における理事国を務めるロシアの資格を停止する決議案を93カ国の賛成多数で可決した。中国、ロシア、北朝鮮など24カ国は反対票を投じ、インド、ブラジルなど58カ国は棄権した。
総会は、下部機関、人権理事会の理事国が重大かつ組織的な人権侵害を継続的に繰り返した場合、投票の3分の2の賛成多数で資格を停止できる。棄権は投票数に含まれない。
ロシアは2021年から3年間の任期で理事国を務めている。採択されたことで、ロシアは任期の半分以上を残して即時資格を失い、会合への参加や投票、決議案の提出などができなくなった。
今回の決議案採択により、初めて安全保障理事会の常任理事国が人権理事会の理事国資格を停止されたことになる。