芸能人候補者77人が立候補か 総選挙控え慌しさ増す
地元メディアによると、4月9日投開票の総選挙に向け立候補者の動静が慌しくなってきた。これまでのところ少なくとも77人の歌手、タレント、映画俳優、モデル、スポーツ選手などが各党から立候補を決めているが分かった。支持基盤が弱く、能力のある党員の絶対数が不足している政党は、得票数確保のために、知名度が高く、人気のある芸能人を起用してと考え勝ち。しかし、2009年選挙では、国民信託党(PAN)が19人の芸能人を擁立したが、当選したのはコメディアンと俳優の2人だけだった。人気が必ずしも得票数に結び付かないことが明らかになった。
とはいえ、一定の頭数を揃えるとなると、知名度や人気に頼らざるを得ないというわけだ。こうした状況を、インドネシア科学院(LIPI)の政治評論家は冷静に、芸能人の立候補者は、人気だけでは一般の政治家のように支持は得られないだろう-と語っている。