山九がチカランに物流センター設置し3PL事業に参入
物流大手、山九の現地法人「山九インドネシア国際」は2月10日、インドネシアで初の「チカラン物流センター」をオープン、西ジャワ州ブカシ県デルタマスシティーにある同センターで開所式を執り行った。また同日夜、鹿取克章・駐インドネシア日本大使や顧客企業の幹部らが出席して、1974年、ジャカルタに現地法人を設立して以来、40周年の記念パーティーが行われた。
山九は、インドネシアでは現地法人を開設以来、資源分野や工場などのプロジェクト輸送を中心に事業展開してきた。ところが近年、二輪・四輪関連の部品輸送などの需要が高まっており、荷主企業から包括的なロジスティックの委託を受ける業務形態の「サードパーティー・ロジスティックス(3PL)」への対応を求められるケースが増えてきている。このため今回、同事業に参入することを決めた。中国やASEAN(東南アジア諸国連合)8拠点など国際的なネットワークを生かし、製造企業の物流効率化を支援する。
今回オープンした物流センターは、グリーンランド工業団地(GIIC)内に設けられた中国インドネシア統合工業団地(KITIC)に位置し、敷地面積は約6万4000平方㍍、建屋面積は約1万2000平方㍍。自社開発のワイヤレス・ハンディ・バーコードシステムを導入し、倉庫内の作業員がタブレット端末を用い、貨物の位置を正確に把握できる体制になっている。