京都大学付属病院は4月12日、血液型不適合の親子間で生体肺移植を実施したと発表した。同病院によると血液型不適合の生体肺移植は世界初。
血液型不適合の臓器移植は激しい拒絶反応などのリスクが指摘される。だが、免疫抑制剤の投与や血漿交換など拒絶反応対策に最善を尽くし、親子とも容体は安定しているという。
手術を受けたのは関東に住む閉そく性細気管支炎のO型の10代女性で、B型の父親とO型の母親からそれぞれ肺の一部が移植された。手術は2月16日に実施された。京大病院と日本移植学会が同日、オンラインの記者会見で明らかにした。