財務省が4月20日発表した2021年度の貿易統計速報によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は5兆3,749億円の赤字で、2年ぶりの赤字となった。エネルギー価格の上昇を背景に、原油の輸入額が97.6%、LNG(液化天然ガス)が58.8%それぞれ伸び、石炭が2倍以上に増えるなど、輸入額が前年度より大幅に伸びたため。
輸入額は前年度比33.3%増の91兆2,534億円、輸出額は同23.6%増の85兆8,786億円で、年度として比較可能な1979年度以降で輸出、輸入額いずれも過去最高だった。赤字幅は過去4番目の大きさとなった。