大阪警察病院(所在地:大阪市天王寺区)の澤芳樹院長は4月19日、重い心臓病の患者に、新たな承認された小型の補助人工心臓をつなぐ国内初の手術が3月に行われ、2週間ほどで装置を取り外すまで回復したと発表した。
この新しい補助人工心臓は2021年11月に国に承認され、カテーテルの先端部分に長さ2cmほどのモーターを備えたもので、肩の血管から心臓まで入れて内部の血液をモーターでくみ取り、全身に送り出すもの。くみ取る血液の量は1分間に最大で5.5リットルと成人男性の心臓の機能を補える性能を備えるうえ、30日間の継続使用にも耐えられるのが特徴。手術では胸を切り開く必要がなく、患者の負担を大幅に減らせると注目されている。