インドネシアの輸出規制が日本国内の非鉄取引に影響

インドネシアの輸出規制が日本国内の非鉄取引に影響
 インドネシア政府が自国製錬業の育成を目的に、新鉱業法に基づき2014年1月12日から施行した輸出規制による影響が、日本国内の非鉄金属取引に及び始めている。はんだやブリキの材料に使うすず地金の国内価格は、国際相場より高いインドネシアの価格を反映し、以前より割高になっている。
 インドネシアが実質的に輸出禁止したニッケルや銅は、今後供給が減少することは必至で、国内の大手製錬会社や商社はフィリピンやニューカレドニアなど代替生産国からの調達を急いでいる。
 現在のインドネシアのすず地金価格は1㌧当たり2万3000㌦前後と、国際指標のロンドン金属取引所(LME)相場より500㌦ほど高くなっている。日本のすず地金輸入量の45%はインドネシア産が占めている。