4月末の中国の外貨準備 前月末比8.9兆円減 記録的減

中国人民銀行(中央銀行)は5月7日、2022年4月末の外貨準備高が前月末より683億ドル(約8町9,000億円)少ない3兆1,197億円だったと発表した。減少幅は2016年11月以来、5年5カ月ぶりの大きさ。外貨準備高の減少は4カ月連続。2017年1月までの7カ月連続で減少して以来の長さとなる。
外貨準備高の記録的減少の要因は、米国の金融引き締めでドルが上昇し、ドル換算の評価額が下がったことと、政府の”ゼロコロナ”政策の下、各地におけるロックダウン(都市封鎖)や厳しい行動制限の実施により物流が大きく混乱。経済の失速で、資本が流出した可能性もある。