中国国家統計局のデータによると、5月の都市失業率は5.9%と、過去2番目に高かった4月から0.2ポイント下がり、最悪期は脱したかの印象を受ける。ただ、その内容をみると、政府の”ゼロコロナ”政策が影を落とし、北京市、上海市の直轄市、省都、自治区の区都など主要31都市の失業率は6.9%と4月を0.2ポイント上回り、3カ月連続で最高を更新している。
この”ゼロコロナ”失業のあおりは、若者や「農民工」と呼ばれる農村からの出稼ぎ労働者が受けやすい。16〜24歳の失業率をみると、5月は18.4%で、4月から0.2ポイント上昇した。主要31都市の失業率と同様、過去最悪の更新が続いている。