インドネシア・バリ島で7月8日始まった20カ国・地域(G20)の外相会合で、ロシアのウクライナ侵攻に伴う食料とエネルギーの需給逼迫問題を協議した。ただ、ロシアと日米欧との間で非難の応酬が繰り返され歩み寄れず、G20の機能不全ぶりが露呈した。
G20外相会合は、ロシアが2月下旬にウクライナに侵攻した後、ロシアや後ろ盾となる中国、両国と対立するG7などの外相が対面で一堂に会する初の機会となった。しかし、今回の外相会合であらわになった亀裂を修復できなければ、11月にバリ島で開催されるG20サミットでの”実”のある協議は望めない。G20はいよいよ存在意義を問われることになる。