大相撲で前代未聞の珍事・不祥事 異例の取り直し

大相撲名古屋場所・8日目、横綱照ノ富士と前頭四枚目若元春戦で前代未聞の珍事・不祥事があった。勝ったはずの若元春は”幻の金星”となった。
詳細な経過は省くとして、一度は若元春が前に出て寄り切ったが、行事が「まわし待った」をかけていたとして、物言いがつき、長い審判団の協議の結果、取り組み途中から取り直しとなった。全く合理性のない、ファンの一人として見ていて、何で?と首を傾げざるを得ない、恥ずかしい対応だった。
結論を言えば、行事と審判団の両方に対する厳罰が必要な、最低の対応だった。まず行事はあんな場面で待ったをかける事自体、非常識で弁解の余地がない。まわしが解けてきたことは後で若元春および所属親方に”注意”すれば済むことだろう。次に審判団の対応。若元春の寄り切りを認めて、行事の非常識さを指摘し、何らかのペネルティ(処罰)与えれば済んだもの。それを前代未聞の形で、取り直しを決めた点、ファンが抱く審判団に対する信用を大きく失墜させた。この際、常識を逸脱した、審判団の”教育”が必要なのではないか。