インドネシアの50言語が消滅の危機 地方語重視を求める

インドネシアの50言語が消滅の危機 地方語重視を求める
 国際連合が定めた「国際母語の日」の2月21日を機に、インドネシアの専門家の間でいま社会、経済、文化活動の基盤としての言語の大切さに思いを巡らし、政府が学校教育で消滅の危機に瀕した地方語を重視するよう求める機運が高まりつつある。
 インドネシアには700を超える地方語があり、このうち50言語が消滅の危機にあるとみられている。バンドン工科大(ITB)のアセップ・イワン・サイディ教授(文化・言語論)は「政府は現行の教育課程(カリキュラム)で地方語の授業を地域文化科目(ムアタン・ローカル)に取り入れたが、不十分だ」と懸念を示している。インドネシア科学院(LIPI)によると、国内にある地方語746のうち、文字を使用し、継承しやすいのはジャワ語やスンダ語など9言語にとどまる。地方語の大半は東部インドネシア地域のもので、スラウェシで114、マルクで128、パプアで247あるという。
学校教育において、消滅の危機に瀕した地方語継承の抜本的な対策が求められる。