日野自 国内向け生産完全停止 取引先へ影響広がる

群馬県太田市に主要生産拠点を置く日野自動車(本社:東京都日野市)が9月6日、排ガスや燃費のデータ改ざん問題を巡り、同社が自社製トラック用エンジンを搭載する国内向け全車種の生産を完全に停止する方針を固めたことが分かった。
同社は現在、国内向けのすべての出荷を停止、全小型トラックと、大半の大型、中型トラックの国内向け生産を停止している。今後は自社製トラック用エンジンを搭載する国内向けの全車種の生産をストップする。生産停止や再開の時期は未定。なお、海外向けや他社製エンジン搭載車の生産は続けるとしている。
帝国データバンクのまとめによると、同社グループと取引のある企業は国内約5,000社で、取引総額は1兆円規模に上る。そのうち群馬県内企業は269社が取り引きし、取引総額は196億円で、都道府県別では11番目だった。