中国税関総署が11月7日発表した2022年10月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出・輸入いずれも減少した。輸出は前年同月比0.3%減の2,983億ドル(約44兆円)。輸入は同0.7%減の2,132億ドルだった。ともに減少するのは2020年5月以来、2年5カ月ぶり。中国政府が堅持する「ゼロコロナ」政策のもと、再燃している新型コロナウイルス禍への対応で、各所で移動制限がかかり、内需が弱まっていることをうかがわせる。なお、貿易収支は851億円の黒字だった。
貿易相手国でとりわけ目立ったのがロシア。輸出は35%、輸入は36%それぞれ増えた。このうち輸出は4カ月連続で増加した。