インドネシアでイスラム世界初の動物の違法取引禁止令
インドネシア最高のイスラム教聖職者団体が、野生動物の違法取引を禁じるファトワー(布告)を発した。世界最大のムスリム人口を有する同国において、インドネシア・ウラマー評議会が出したこの史上初のファトワーは、絶滅の危機にある動物の違法な狩猟や取引をハラーム(禁止)とすることを表明している。ナショナルジオグラフィック公式日本語サイトが伝えた。同評議会は異例の声明で、2億人を超える同国のムスリムに対し、トラ、サイ、ゾウ、オランウータンなど絶滅の危機にある動物の保護と保全に積極的な役割を果たすことを求めている。