ブラックベリーの牙城切り崩しへ 韓国系アプリが攻勢
携帯電話用メッセージアプリ(応用ソフト)の韓国カカオトークと韓国系LINEは、カナダのベラックベリー・BBTOが提供するアプリ「BBM」の牙城、インドネシア市場に切り込もうとしている。ロイターが報じた。
インドネシアではソーシャルメディアの人気が高く、コンサルタント会社のマッキンゼーによると、ジャカルタは米短文投稿サイトツィッター・TWTRNの利用者が世界のどの都市よりも多い。BBMはこれまで、長期にわたりインドネシアのメッセージアプリ市場を独占してきた。米フェイスブック・FBOが買収予定のWhatsApp(ワッツアップ)がBBMに次ぐ市場シェアを持つ。
こうした市場の切り崩しを狙うのが韓国勢だ。カカオトークのカカオ社と韓国の検索サイト大手ネイバー、035420.ksの日本子会社であるLINEは、通話アプリやゲーム、オンライン販売、関連商品の販売も行うことで攻勢をかけており、両社が手掛ける特徴的なメッセージアプリはいま、インドネシアの若者の間で急速に広がっている。
インドネシアは30歳代以下の人口が総人口(約2億4000万人)の半分以上を占める一方、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)の所有率は20%にとどまっており、携帯アプリ市場の成長余地が大きい。