カシオがインドネシアに電子辞書 教育熱の高まり照準

カシオがインドネシアに電子辞書 教育熱の高まり照準
 カシオ計算機は、経済成長に伴い教育関連の支出が増え、英語学習熱も高まっているインドネシア市場に電子辞書を投入する。スマートフォン(多機能携帯電話)の普及などで国内市場が頭打ちになる中、海外市場の開拓に力を入れる。3月13日にジャカルタで発表会を開き、販売に乗り出す。SankeiBizが報じた。
 参入にあたって現地の大手出版社と提携。インドネシア語の辞書や英・インドネシア語辞典などを収録した現地モデル(日本円で約1万3000~約2万5000円)を開発した。地元企業が販売する電子辞書は低価格で音声機能がないものが多く、カシオは豊富なコンテンツに加え、音声機能で英語のきちんとした発音ができる自社製品なら差別化できると分析。今後3年で高価格帯のシェア8割を目指す。
 カシオの電子辞書の国内シェアは約6割で首位。すでに欧州や中国でも販売しているが、東南アジアの新興国は経済成長に伴って市場拡大が期待できると判断、インドネシアを皮切りに展開を加速する。